こんにちわ!ジョナサン(Twitter:@Johnathan_cbf)です!
今回の記事では、双極性障害とはいったいどんな病気で、症状や治療に使う薬について書いていこうと思います。
自己紹介をさせてください。
現在29歳の男性で、双極性障害の治療中のため無職です。
東京育ちで、過去会社員をやっていました。
2012年入社でいきなり大阪支店に配属され営業をやっていました。
2014年1月~9月まで当時の診断では、うつ病性障害で一回目の休職に入りました。
東京本社で営業事務職として復帰したのですが、
2015年11月~2018年5月まで再び休職をし、そのまま退職しました。
最初は反復性うつ病性障害と診断されていたのですが、
その後引っ越しをし、2回転院をして、診断が躁うつ病に変わったり、適応障害に変わったりしながら、2017年3月頃正式に双極性障害の診断になりました。
それ以来双極性障害で落ち着いていて、双極性障害の治療中です。
初めからずーーーっと双極性障害だったという線も濃いのですが、
一応当時の診断ではうつ病性障害だったため、うつ病も経験しております。
投薬治療を2016年4月頃に(遅ればせながら)開始して、
それ以降ずっと投薬治療を続けています。
近年うつ病の認知度が一般の人の間で高まっていて、理解も進んできています。
しかし、双極性障害はその発症率の低さ(100人中1人~2人)からか、未だに一般の人の間での認知度が低いままです。
これまでずっと双極性障害に関する記事を書いてきましたが、
この記事で改めてどんな病気か紹介したいと思います。
うつ病でずっと治療していて、実は双極性障害だったと判明する人も多いので、うつ病の方にも是非読んで頂きたいです。
この記事はこんな方にオススメです。
双極性障害とは昔で言う躁うつ病のことを指します。
躁状態とうつ状態を、早い人だと一日の中で繰り返し(ラピッドサイクラーや急速交代型と呼ぶ)、遅い人だと年単位で繰り返します。
躁状態が顕著で激しい双極性障害Ⅰ型と、躁状態がⅠ型程顕著ではないⅡ型に分類されます。(ちなみに私はⅡ型です。。。)
自殺率が非常に高く、双極性障害の人の5人に1人が自殺すると言われています。
一般人の25倍以上で、うつ病の人の約2倍の数値です。
うつ病患者の6人に1人が双極性障害と言われています。
寛解する人もいますが、基本的に完治はしない病気です。
治療方法は基本的には投薬治療となります。
私は、投薬治療を長く続けても成果が出なかったため、
ニューロフィードバックという投薬治療以外の治療方法を取り入れました。
ニューロフィードバックをある程度こなしてから、激しい希死念慮や激しいゆううつ感からは解放されました。
ニューロフィードバックについては、詳しくはこの記事を読んでください。
www.johnathantbipolar.com
また、双極性障害の人の約50%がADHDを合併症として持っていると言われています。こちらの記事に詳しく書いていますので、合わせて参考にして下さい。
www.johnathantbipolar.com
以下の症状が出ます。
- 偉くなったように感じる
- エネルギーや万能感に満ち溢れる
- 横柄な態度を取るようになる
- 注意力が散漫になる
- 集中できない
- 金遣いが荒くなったり、金銭面の管理が出来なくなる
- 性的逸脱行為に走る、S〇X依存になる
- 多弁になる
- アイディアが次々と浮かんでくる
- 頭の回転が速くなったように感じる
- 易怒性が高まる、イライラしやすくなる
- 衝動的になる
- 人と衝突を起こす
- ギャンブルや株に多額の投資をするようになる、ギャンブル依存になる
- 多幸感を感じる
- 眠らなくても行動できるようになる
- 疲れを感じなくなる
私自身の体験ですが、躁状態になるとスッキリした気分になり、何でも出来るような気持になり、「これこそが本来の自分の力だ」と思うようになりました。
私は双極性障害のⅡ型ですが、周囲との衝突等は起こさなかったため、「こいつ元気だな」程度に思われていたと思います。
実際躁状態の時に、タイ旅行に行った際(その前にうつ病になった時の上司がタイに駐在していて会いにいった)、「お前なんでそんな元気あんの?!」とか「お前は元気になり過ぎてしまったんやな・・・」と言われ呆れられました。
躁状態の後には必ずうつ状態がやってきます。
躁状態は短いのに対して、うつ状態は長いです。
うつ病も双極性障害も経験していますが、双極性障害のうつ状態の方がはるかに私にはきつかったです。何万回も自殺が頭をよぎり、実際に一回実行に移しました(しかし、失敗したため、今何とか生きています)。
うつ状態の症状は基本的にうつ病と一緒です。
以下の症状が出ます。
- 死にたいという気持ちが強い
- 自殺願望が強くなる
- ゆううつ感が強い
- 消えてなくなりたいと思うようになる
- 疲労感が取れない、非常に疲れやすい
- 落ち着かない
- 落ち込み
- 過去のフラッシュバック(過去のある出来事を思い出して、そこから離れられなくなって、その時の自分を過度に責めたり、後悔したり、死にたくなったりする)
- 不眠、睡眠の質が低い(寝つきが悪い、中途覚醒する、早朝覚醒する)
- 手足がだるい
- 首筋や腰が痛い
ラピッドサイクラーや混合状態
一日の中でコロコロ躁状態になったり、うつ状態になったりを繰り返す、ラピッドサイクラー(急速交代型)や、ハイなのに希死念慮が強かったりする、躁状態やうつ状態が混じった混合状態という症状も人によっては出ます。
私は両方出ました。もうわけわかんなかったです。
リーマスという薬を筆頭とした気分安定薬を第一選択肢に使います。
気分安定薬についてはこの記事に詳しく書いています。
www.johnathantbipolar.com
抗精神病薬(セロクエルやビプレッソといった双極性障害のうつ状態に効く薬があります)や睡眠導入剤も同時に使うことが多いです。
抗精神病薬についてはこちらの記事に詳しく書いています。
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睡眠導入剤についてはこちらの記事に詳しく書いています。
www.johnathantbipolar.com
抗うつ薬は躁転する危険があるため、原則処方しません。
しかしうつ状態が激しい双極性障害の人も多いため、量に注意して処方されることも多いです。三環系の抗うつ薬は特に躁転しやすいのと、ラピッドサイクラー化しやすいため要注意です。私もトリプタノールという三環系の抗うつ薬の量を増やしたら躁転した経験があります。
抗うつ薬についてはこちらの記事に詳しく書いています。
www.johnathantbipolar.com
抗うつ薬を倍量にしたら躁転した話についてはこちらの記事に詳しく書いています。
www.johnathantbipolar.com
人間がなぜ躁状態になるのかがまだわかっていないため、原因は不明です。
しかし、遺伝的要因×生育環境×本人の元々持っている気質等が複雑に絡み合って、双極性障害へのなりやすさが決まると言われています。
私の場合、父も双極性障害だったのと、家庭環境も元々劣悪だったのと、元々持ってる気質が弱かったのもあって、それらが複雑にからみあって、双極性障害を恐らく発症させてしまったのだと思います。
さて、上記に書いた双極性障害の躁状態を見て、「これ私あてはまるかも・・・」ってなるうつ病の方も少なからずいると思います。
うつ病患者の6人に1人が双極性障害とも言われているので、そういう人達がいて当然でしょう。
実際最初はうつ病と診断されていたのに、うつ病の治療を続けていても中々良くならず、何年も経ってから双極性障害に診断が変わる人も多いみたいです。
うつ病の人あるあるだと思うんですけど(私もそうでした)、メンタルクリニックかかってもうつ症状の説明だけして、その時に至るまでの気持ちの起伏があっても精神科医にきちんと説明しない人多いと思うんですよね。
優秀な精神科医だったら、これまでの間に躁状態だった期間がなかったか聞いてきますが、普通の精神科医はそこまで聞いてきません。
こういう背景もあって、うつ病と双極性障害の誤診って発生するんじゃないでしょうか?
最後に
双極性障害は職場だったり、家族だったり、友達だったり色んな人に多大な迷惑をかける病気です。実際、金銭管理が出来なくなって破産してしまったり、周りにいる人達全員から見切り付けられて離れられていってしまうケースも多いです。
ただ、本人が双極性障害の治療や勉強をきちんとして、周囲の人達も双極性障害の勉強をしておくことで、被害は最小限に食い止められると思います。
上記に書いた症状だけ見ると、いわゆる「キチガイ」だと思う人も多いと思います。そういう側面もあると思います。
でも治療を怠らなければ、その「キチガイ」度合いもある程度抑えられる病気だと私は確信しています。
この記事を通して、一人でも多くの人に双極性障害の理解が行き届くことを願ってやまないです。
この記事が誰かの参考になりますように。。。
それでは!