お世話になります。ジョナサン(Twitter:@Johnathan_cbf)です!
今回の記事では、向精神薬を8種類飲んでる私がその副作用と依存性と離脱症状について語ろうと思います。
自己紹介をさせてください。
現在30歳の男性で、双極性障害の治療中のため無職です。
東京育ちで、過去会社員をやっていました。
2012年入社でいきなり大阪支店に配属され営業をやっていました。
2014年1月~9月まで当時の診断では、うつ病性障害で一回目の休職に入りました。
東京本社で営業事務職として復帰したのですが、
2015年11月~2018年5月まで再び休職をし、そのまま退職しました。
最初は反復性うつ病性障害と診断されていたのですが、
その後引っ越しをし、2回転院をして、診断が躁うつ病に変わったり、適応障害に変わったりしながら、2017年3月頃正式に双極性障害の診断になりました。
それ以来双極性障害で落ち着いていて、双極性障害の治療中です。
初めからずーーーっと双極性障害だったという線も濃いのですが、
一応当時の診断ではうつ病性障害だったため、うつ病も経験しております。
投薬治療を2016年4月頃に(遅ればせながら)開始して、
それ以降ずっと投薬治療を続けています。
投薬治療を4年弱続けているのですが、ありとあらゆる向精神薬を飲みました。
ちなみに現在飲んでいる薬は下記です。(一日あたり)
「向精神薬」は8種類飲んでいるのですが、副作用の便秘止めの下剤を1種類、漢方薬(過去のフラッシュバックの症状がきつくてそれに効くと言われている)を2種類飲んでいます。
計11種類ですね。
多分向精神薬のこと何もご存じない方が見たら「飲みすぎだろ」って軽く引くと思うんですけど、実際飲み過ぎています。
最初は気分安定薬と睡眠導入剤の2種類だけからスタートしたのですが、
雪だるま式に向精神薬が増えて行って気付いたら11種類飲んでいました。
ただこれでも、種類は減っていませんが量は一時と比べると減っています。
ちなみに、向精神薬は、抗うつ薬・抗精神病薬・睡眠導入剤・気分安定薬・
抗不安薬・その他で構成されています。
過去記事に書けてる薬のジャンルについては詳しくそれぞれ書いています。
合わせて参考にして下さい。
抗うつ薬についてはこちらの記事に詳しく書いています。
www.johnathantbipolar.com
抗精神病薬についてはこちらの記事に詳しく書いています。
www.johnathantbipolar.com
睡眠導入剤についてはこちらの記事に詳しく書いています。
www.johnathantbipolar.com
気分安定薬についてはこちらの記事に詳しく書いています。
www.johnathantbipolar.com
リボトリール(抗不安薬)についてはこちらの記事に詳しく書いています。
www.johnathantbipolar.com
さてそんな向精神薬のヘビーユーザーの私が飲んでて実感したり良く見聞きする、その副作用と依存性と離脱症状、またその恐ろしさについて私なりの視点で書いていこうと思います。
向精神薬の効果・副作用・依存性・離脱症状などは個人差が大きいです。
参考程度に読んで頂ければと思います。
この記事はこんな方にオススメです。
- これから投薬治療を開始する方
- 現在投薬治療を受けている方
- 家族や友達で投薬治療を受けている人がいる方
- 健常者で向精神薬に興味がある方
基本どの向精神薬も副作用で便秘になる
睡眠導入剤だけは違うかな。
しかし、それ以外の薬は全て便秘になります。
量が少なければ大丈夫ですが、
量が増えてくると、ほぼ確実に便が固くなったり出づらくなったりします。
でも対処法はあって、上記で私が飲んでる薬でマグミット錠が書いてあると思うのですが、それが処方されます。
こんな薬です。
下剤飲むのに抵抗ある方いらっしゃるかもしれませんが、
一応マグミット(酸化マグネシウム)は習慣性が付きにくく、耐性もできにくく、効き目も落ちにくくて、副作用も少ない薬と言われています。
私はこの薬うつ病とかになる以前から飲んでいました。
切れ痔やいぼ痔があって、その治療のため飲んでいました。
多分もう8年弱飲んでいます。
確かに習慣性が付きにくく、耐性もできにくく、効き目も落ちにくくて、副作用も少ない(というか特にマグミットの副作用は感じません)です。
ただ完全には習慣性とか耐性とか効き目の落ちにくさが無いわけではありません。
どうしても飲み始めの頃と比べると、効果は少し落ちてる感じはします。
後、飲める上限の量があって2g程度です。
私は1.98g飲んでいるので、これ以上向精神薬増やすことが出来ません。。。
これ以上便秘の副作用出ても、もうマグミットを飲めないためです。
向精神薬は基本どの薬も便秘になるので、
痔になる方もいると思いますし、
元々痔持ちの方は結構苦しむと思います。
便秘っぽくなったらなるべく早めに精神科医に相談して、
マグミット(酸化マグネシウム)を処方してもらってくださいね。
本当に痔になりますよ。
向精神薬の副作用で頭が悪くなる
「お前元々頭わりーじゃん」っていうつっこみは置いといて。
私記憶力だけは昔から定評があって、受験やら資格試験やら就活やらは記憶力頼みで乗り越えてきました。
実際「記憶のジョナサン」とまで呼ばれていた時期もあります。
しかし、向精神薬を飲み始めてから、
過去ある程度仲が良かった人の名前や顔が出てこなくなったり、
過去の記憶の順序が思い出せなくなったり、
人と会話してても瞬発的に日本語の言い回しが出てこなくなったり、
し始めました。
どの向精神薬かは断定できないのですが、
睡眠導入剤と気分安定薬はかなりそのウェイトを占めていると思います。
体感的にそう感じます。
向精神薬飲み始めたら、確実に以前の様な仕事のパフォーマンスだったり、勉強の出来は無くなると思っていてください。
向精神薬の副作用で口が乾く
これも向精神薬あるあるの副作用なんですけどね。
飲んでる抗精神病薬や抗うつ薬の副作用で「口渇」あるので、その影響だと思います。
まだ耐えられる範囲内での口の渇きだから良いです。
昔、アナフラニールっていう古い抗うつ薬飲んだ時、口の渇き具合がパサパサとかのレベルじゃなく乾きました。
水飲めば良いじゃんって思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、水飲んでもその数秒後には口乾いてました。
あれは日常生活に支障が出るレベルの口の渇き方だったので中断しました。
他にもテトラミドっていう古い抗うつ薬やビプレッソという抗精神病薬飲んだ時も、
口がパサパサして不快なレベルだったので中断しました。
耐えられる範囲内の口の渇き方か、耐えられないレベルでの口の渇き方か、見極めて飲み続けるかどうか決めると良いと思います。
口の渇きを止める薬だけは無いんで。。
向精神薬の副作用で肝臓に負担かける
向精神薬の多剤併用の副作用で、肝機能悪くして全身湿疹が出た話は、この記事に詳しく書いています。
www.johnathantbipolar.com
向精神薬の種類も量も限界近くまで飲んでいた時期がありまして、
その時期に全身発疹が出ました。
皮膚科に行って、血液検査したら、肝臓の数値を表すγ-GTが126まで上がっていました(男性だと73以下が正常な範囲内)。
そこから減らせる向精神薬は減らしたりして、なんとか正常値に戻せました。
とりあえず向精神薬は肝臓に凄い負担かけるというリスクがあるということを承知した上で飲んでください。
担当の精神科医から定期的に採血されない場合、自分から申し出てでも採血した方が良いです。上記に書いたマグミットも飲み過ぎると、意識障害等の重篤な副作用が出るらしいので、血中のマグネシウム濃度を定期的に計ることを勧めます。
向精神薬の副作用で性欲が落ちる
私元々凄い性欲強い方だったんですよね。
向精神薬(多分抗不安薬や抗うつ薬が原因かと思われる)飲み始めてから、顕著に性欲落ちましたね。
去勢された感じです。
まだ30歳ですが、朝erectなんて滅多にしません。
射精する際、タイミングもおかしくなったし、精液が凄い薄くなった気がします。
向精神薬の副作用で太る人が多い
私は本当にラッキーで尚且つ特異体質なため、向精神薬を飲み始めてから1kgも太っていません。担当の精神科医も驚いています。
それ位、向精神薬を飲み始めてから太る人が多いと聞きます。
極端な例だと、生活習慣変えていないのに、一ヶ月で10kg太る人とかいるみたいですね。
しかも向精神薬で太った体重って、運動しても落ちないケースが多く、ちょっと悲惨なことになる人も多いです。
太るのは、その人の食生活とかのせいだとずっと思っていたのですが、あまりにも向精神薬で体重が激増するケースを聞くので、もう食生活のせいだとかは思わなくなりました。
男性ならまだ良いですが、女性だったら洒落になんないですよね。
向精神薬の副作用による胃部不快感
結構胃部不快感でギブアップした薬多いですね。
本当に胃がもたれて、食欲がなくなってしまうんですよね。
抗うつ薬のレクサプロとか、ADHDに効くストラテラとか、気分安定薬のバレリン(デパケン)とか私はダメでしたね。
胃薬併用してもダメでした。
胃が元々弱い(私は慢性胃炎や逆流性食道炎の治療歴もあります)人は、結構この副作用で苦しまれる方も多いかもしれません。
向精神薬の副作用で眠りの質が逆に悪くなる
向精神薬って大体寝つきとか眠りの質高めるために処方されるんですけどね。
ただ一部の薬は、副作用で逆に眠りの質が悪くなります。
上記で書いた抗うつ薬のレクサプロなんかもそうだったし、別の抗うつ薬の(今使ってる)サインバルタなんかもそうだったし、抗精神病薬のエビリファイなんかもそうだったし、上記で書いたADHDに効くストラテラなんかもそうだったし、思い返してみると結構多いですね。
中断するか、睡眠導入剤の量や種類が増えました。睡眠の質を高める漢方薬も出ましたね。どれも余り効きませんでしたが。
向精神薬の副作用止めの薬で、更に薬の種類が増える
ちょっと「副作用」っていう本筋からズレるんですけど。
いや、これ向精神薬もそうですけどその他の薬でどんどん薬が増えていく大きな原因の一つじゃないですか?
胃部不快感が出たら、胃薬が処方されます。
便秘になったら、下剤が処方されます。
食欲が無くなったら、食欲を増す薬が処方されます(本当にそういう薬もある)。
眠りの質が落ちると、睡眠導入剤の量か種類が増えます。追加で抗精神病薬が出る場合もあります。もしくは漢方薬が出る場合もあります。
こんな感じであれよあれよと薬の種類が増えていきます。
ここが向精神薬の恐怖のひとつです。
(一部除いて)全ての向精神薬に依存性があり、減量する時離脱症状が出る
一部除いてとありますが、気分安定薬全般と抗精神病薬のエビリファイだけは、依存性は感じられず、減量する時も離脱症状が出ませんでした。あくまで私の体質でそうなだけで、皆が皆そうとは限りません。
それ以外の向精神薬全てに依存性があり、減量する時離脱症状が出ます。
「依存性があること」と「離脱症状が出ること」はニアリーイコールですねこの記事では。
そのため、向精神薬を転院したタイミングとかで、新しい先生の指示で減薬したり、薬の変更するのは本当に危険ですよ(笑)
転院して、減薬したり薬の変更したりして、離脱症状で死にかけた話はこちらの記事に書いてるんで読んでみてください。
www.johnathantbipolar.com
向精神薬の恐ろしい所は、一度急な減薬したり、薬の変更したとして、離脱症状で苦しんだとするじゃないですか?
一回その状態になってしまうと、薬の処方を元に戻しても体調元に戻らないんですよね。
ですので、精神科医の指示であっても、「本当に減量したり薬の変更したりしても大丈夫ですか?」と聞いておいた方が無難ですよ。
サインバルタという抗うつ薬があって、それを断薬した時期がありました。
ゆっくり断薬しましたが、離脱症状出ました。
うつの症状が一通りリバースしました。
抗うつ薬の場合、「離脱症状」というより、「抗うつ薬飲み出す前の体調に戻る」という表現の方が近いかもしれません。
コントミンという抗精神病薬があって、それも断薬しようとした時期がありました。
これもゆっくり減量したのですが、離脱症状が強すぎて、断薬まで辿り着けませんでした。
頭に虫が湧いてくるような感じで、脳がじわじわしました。
頭痛かったです。
眠りの質も凄く下がりました。
抗精神病薬の場合も、抗うつ薬と一緒で「抗精神病薬飲み出す前の体調に戻る」ってかんじでした。
上記に貼った記事読んで頂ければわかりますが、
複数向精神薬を減量して、断薬して、薬の変更してってやった時は、地獄でしたね。
あれは、完全に離脱症状と言って良かったと思います。
疲労感が強すぎて布団から出れなくなりました。
その向精神薬を飲んでた期間が短いと、離脱症状もほとんど出ない
抗精神病薬とか抗不安薬とか、2週間~1ヶ月位飲んで、
副作用とかで結局中断した薬とか何種類かあったんですけど、
飲んでた期間が1ヶ月以内位だと、多分そんなに依存しないし、
離脱症状もほとんど出ませんでした。
向精神薬を切る時、似た効果のある別の向精神薬に切り替える場合は割と離脱症状が出ない
例えば抗うつ薬とか割と長期に渡って飲んでて副作用とかでギブアップして中断しても、
他の抗うつ薬にすぐ切り替える場合とかは離脱症状そんな出なかったです。
向精神薬というより「クスリ」と呼ぶべき
私大学4年間タバコ吸ってて、大体一日ひと箱位吸ってたんですよ。
社会人になって、まあ色々とあって、タバコをやめることになりました。
禁煙外来とか通う方もいらっしゃるみたいですけど、私の場合はそういうのに頼らなくても、割と簡単にタバコをやめることができました。
「依存性の強いもの」とかに割と強い人間だと自分では思ってたんですよね。
お酒もほとんど飲まないし。
ところがこと向精神薬に関しては話は別でした。
向精神薬は下手なクスリよりクスリですよ。
減量したり、薬の変更したりして、離脱症状出た時なんかは、
もう私の方から精神科医に積極的にお願いして元の処方に戻してもらいました。
それ位、向精神薬は依存性も離脱症状も強いです。
向精神薬はあっという間に効果が弱くなる
ちょっと「依存性」とか「離脱症状」とかからはズレますが。
特に睡眠導入剤がそうですね。
サイレースっていう割と「最強」に分類されてる睡眠導入剤飲んでた時も、
確かに最初の数日は効くんですけど、2週間位経つともう効かなくなりますね。(効きにくくなるという表現の方が正しい)
抗不安薬とかも、そうですね。リボトリールっていう抗不安薬飲んでるんですけど、最初はすごい脳がリラックスして「こんな薬が処方薬として出回ってて良いのか?!」位に思ってたんですけど、数ヵ月経つともうそういう作用は感じられませんでしたね。
0.1mg単位で減らそうとしても離脱症状が出て、断薬出来ないリボトリールという向精神薬
さて、そんな抗不安薬のリボトリールなのですが、あっという間に依存して耐性付いてしまいます。最大一日6mgまで処方可能で、私は3mgで飲んでいます。
上記にリボトリールの記事書いて貼ってあるのですが、3mgから1mgに減量した時がありました。
一気に睡眠の質下がって、すぐギブアップして、精神科医に元の3mgに戻してもらいました。
実はこの薬依存性も離脱症状も非常に強く(不安感やソワソワ感に襲われたりする人が多い)、0.1mg単位で減薬しようとしても、離脱症状でギブアップしてしまう人も多いそうです。
0.1mg単位でですよ!(笑)
最近はあんまりその危険性から、処方の第一選択肢に上がらなくなった抗うつ薬です。
一時は、とりあえずうつ病患者にはパキシル出しとくかみたいな風潮があったらしいです。
この薬も(私は飲んでいませんが)、依存性が非常に強く、離脱症状も非常に強いです。
減量したり、断薬したりすると、耳の中からシャンシャン音が聞こえたり、手足がビリビリしびれたりするそうです。「シャンビリ」と言われています。
もうこれ向精神薬というより、「クスリ」ですよね(笑)
アメリカとかだとパキシルは市販薬として買えるそうです。
症状が改善されない限り向精神薬はどんどん増えていく
これも「依存性」とか「離脱症状」とかあんま関係ないんですけど、
メンタルの病気の治療って基本的に症状が改善されない限り向精神薬はどんどん増えていきます。
まず量を増やしてみて、量を増やしてみてダメなら、種類が増えます。
5種類位までは割と普通に処方されるので覚悟しておいた方が良いかもしれません。
最後に
さて、私が書いた上記の副作用や依存性や離脱症状を読んで、
「向精神薬マジで飲みたくねーな」ってなる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、その感覚って最初だけですよ?
私も投薬治療どうしても受けたくなくて、でも症状が激しすぎて、泣く泣く向精神薬を飲み始めました。
最初の頃は確かに向精神薬の量や種類が増えていくのに抵抗感じていましたが、
徐々に何とも思わなくなりました。
もしかしたらこれも向精神薬の恐ろしさの一つかもしれません。
今11種類飲んでいますが、もしかしたら一生飲み続けなければいけないかもしれません。
でも、向精神薬飲む前よりかは飲み出してからの方がいくらか体調良いのも事実です。
今は、積極的に「少しでも具合を落ち着ける」という気持ちで前向きに飲んでいます。
この記事が少しでも誰かの参考になりますように。。。
それでは!