どうも、ジョナサン(Twitter:@Johnathan_cbf)です。
今回の記事では抗うつ薬の効果や副作用や離脱症状を、
種類ごとに実体験に基づいて書いていこうと思います。
ちなみに私は双極性障害です。
一般的に、双極性障害の人には抗うつ薬はあまり処方されません。
躁転する可能性があるからです。
しかし、私の場合うつの症状が深すぎて抗うつ薬も処方されました。
抗うつ薬は、大別すると下記の5種類に分かれます。
①SSRI
②SNRI
③NaSSA
④四環系抗うつ薬
⑤三環系抗うつ薬
上の三つが比較的新しい抗うつ薬で、
下の二つが古い抗うつ薬です。
第一選択肢に選ばれやすいのは、上の三つの抗うつ薬です。
抗うつ薬は新しいからと言って良くて、古いからと言って悪いものでもありません。
ただ、効果も副作用も古い抗うつ薬が強く、
新しい抗うつ薬は少し効果が弱い代わりに副作用も弱めと言われています。
私は全種類飲みました。
結論言うと、古い新しい関係なく、抗うつ薬はおしなべて副作用が非常に強いです。
副作用でギブアップした抗うつ薬もあります。
それぞれ書いていこうと思います。
向精神薬全般に言われることなのですが、
効果や副作用や離脱症状は個人差が非常に大きいです。
あくまで私個人の感想ということで、参考にしてもらえればなと思います。
この記事はこんな方におススメです。
SSRIと言えば悪名高いパキシルで有名ですよね。
どうして悪名高いかというと、パキシルを減薬・断薬する時にでる離脱症状のシャンビリ(耳がシャンシャン鳴ったり、手足がビリビリする)がキツすぎて、結局減薬・断薬出来ない人が多かったからです。
ただ現在では、パキシルはあまり処方されない傾向にあるみたいです。
また禁煙外来の際に処方されるチャンピックスと成分が似ています。
チャンピックス飲んでギブアップされた方は、SSRIの副作用の強さもおわかりになられるのではないでしょうか?
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()の中は成分名、一般名
ルボックス(フルボキサミン)、パキシル(パロキセチン塩酸塩)、ジェイゾロフト(塩酸セルトラリン)、レクサプロ(エスシタロプラムシュウ酸塩)、デプロメール(フルボキサミンマレイン酸塩)
レクサプロ(エスシタロプラム シュウ酸塩)
一般的に抗うつ薬の効果って、即効性は無いと言われていて、
効果が表れるまで数週間から一ヶ月と言われています。
ただ、私の体験ではレクサプロは飲んだ翌日から効果が発揮されました。
当時、死にたくてしょうがないという気持ちが強かったのですが、
飲んだ翌日からその感じは消えました。
飲み始めは10mgでした。
副作用ですが、胃のむかつきが凄まじかったです。
日中の眠気や倦怠感も結構強かったです。ただ日中の眠気や倦怠感はしばらくすると大人しくなりました。
胃薬のガスモチン錠5mgが追加で処方されました。
食欲も全く湧きませんでしたね。
凄い不思議なんですけど、レクサプロ飲み始めてから日中の眠気とか倦怠感は強いくせに、夜何回も目を覚ましたり夢見たりするんですよね。
したら、ベルソムラ錠20mgという睡眠導入剤が追加で処方されました。
結局飲み始めでは消えていた死にたくてしょうがないという気持ちも、しばらくしたら復活したため、20mgに増えました。
段々食欲が本当になくなって食べるのが苦痛になっていきました。
そうこうするうちに、三カ月半くらい飲んでたんですけど、
結果あまり効いていないということになり、
サインバルタという別の抗うつ薬(SNRI)に切り替わりました。
SSRI離脱症状出るって聞いてましたが、
私の場合中断というより、別の抗うつ薬に切り替えたからか、
特に出ませんでした。
私にとってはあまり良い薬でなかったレクサプロですが、
これでうつ病を寛解までもっていけた知り合いもいます。
オーストラリアに住んでいるオージーです。
27歳の時点で3回目のうつ病を発症し、
3回目発症した時は、薬じゃ根本的な解決にならないからと、
食事内容の見直しや運動療法で寛解させようとしてました。
しかし結局それだけでは良くならず、抗うつ薬(レクサプロ)を飲み始めたら、
劇的に症状が改善したと言っていました。
薬で寛解までもっていける人もいるんです。
その後彼は、仕事も住む場所も変え、
まあなんとか働けているようで、前インスタ見たら結婚してました。
抗うつ薬含め、向精神薬を全否定する人もいますが、
こういうケースを見るとやっぱり効く人には効くんだなと思います。
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()の中は成分名、一般名
トレドミン(ミルナシプラン塩酸塩 )、サインバルタ(デュロキセチン塩酸塩 )、イフェクサーSRカプセル(ベンラファキシン塩酸塩)
サインバルタ(デュロキセチン塩酸塩)
まあ紆余曲折をへて、2020年1月現在抗うつ薬はこのサインバルタで落ち着いています。
サインバルタは一時期うつの症状が軽くなって、
抜いた時期があるため、2回飲んでいた時期があります。
さて、上記に書いているレクサプロと入れ替えでサインバルタを飲み始めました。
最初は20mgで1カプセル処方されてたのですが、
症状が中々よくならなかったため、すぐ2カプセル分にまで増量されました。
副作用ですが、胃部不快感が出ました。
それを抑えるために、モサプリドクエン酸塩錠5mg「DSEP」という胃薬が処方されました。
あと、サインバルタ飲み始めてから、早朝覚醒や中途覚醒が強くなって、そこから中々寝付けなくなりました。
口乾きましたね。これも抗うつ薬のよくある副作用です。
胃部不快感とか口が乾くとかは時間の経過とともに消えていきました。
ただ早朝覚醒とか中途覚醒とかは、弱くはなったものの、今現在でも残っています。
双極性障害の症状なのかもしれません、
実はニューロフィードバックという投薬治療以外の治療を2018年の9月頃から始めて、2019年の5月位から効果がしっかり出てきて、強い希死念慮とかは結構薄まりました。
ニューロフィードバックに関しては、こちらの記事に詳しく書いています。
www.johnathantbipolar.com
現在でもなんですけど、すごい疲れやすくて、その原因がきちんとした眠りが取れていないからではないかと自分で推察して、サインバルタにその一因があると思い、サインバルタを断薬したいことを医師に伝えました。
OKが出てサインバルタを断薬することにしました。
まあいきなり切るのではなく、1日1錠飲んでいたのを、2日に1錠にして、3日に1錠にして、最後は切るという感じで徐々に切っていきました。
1ヶ月くらいかけて、3日に1錠にしました。
でも疲れやすさとかはサインバルタ減らしても全然変わりませんでした。
3日に1錠にしてから、2日に1錠の時よりコンディション下がりました。
サインバルタを最終的に断ちました。
そしたら、離脱症状でうつの症状一通りリバースしてきました。
- うっとおしい気分
- 希死念慮
- 気分悪くなる
- ゆううつ感
- 過去のこと思い出して自分を責める(過去のフラッシュバック)
離脱症状っていうのもあるんでしょうけど、
「抗うつ薬飲み出す前の元の症状に戻る」って感じでした。
私の場合はサインバルタは離脱症状出ました。
投薬治療以外の治療方法ってあくまで投薬治療した上での、治療方法なんだなって思いました。
サインバルタ再開しました。
向精神薬って不思議なんですよね~。
1回目サインバルタ飲み始めた時眠気とかあんまでなかったんですけど、
断薬してしばらくたってから再開したらめっちゃ眠気とかの副作用出るんですよね。
胃部不快感とか口の渇きも再発して、1回目飲んだ時よりも強かったように感じました。強かったし消えるまでにかかる時間が1回目の時より長く感じました。
効き出すまでにも時間がよりかかったように思います。
この経験から思ったことは、抗うつ薬は一回飲み始めたら、他の抗うつ薬とかに切り替えるわけではないのなら、迂闊に減らしたり切ったりしないことが大切かなということです。まあずっと付き合ってくと言うか。
NaSSA
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()の中は成分名、一般名
リフレックス(ミルタザピン)、レメロン(ミルタザピン)
私が飲んだNaSSA:リフレックス(ミルタザピン)
リフレックス(ミルタザピン)
この薬は眠気の副作用が非常に強くて、
特に若い人程その副作用が顕著になって、
年齢いってる人はそんなに眠気の副作用出ないらしいです。
飲んでいた期間も量も凄い短いです。
15mgで処方されていたのですが、
眠気が強く出るとあれなので半錠で飲んでくれと言われました。
眠気が強くなるためか、確かに睡眠の質が良くなってる感じはしました。
2019年の6月~7月位にかけて飲んでいたのですが、
あんなにぐっすり眠れたのも久々だなって思ったのは覚えてます。
ちなみに2015年の10月頃から眠りの質はずっと悪いです。
抗うつ薬ってパーセンテージは低いんですけど、
飲むとイライラしたり暴力的になったり衝動性が高まる人がいるんですね。
で、私はリフレックスを飲んでイライラが出たり、暴力衝動が出たりしました。
最初はその症状訴えても、もう少し様子見ようということだったんですけど、
どうも焦燥感や躁転してる感じやイライラが止まらなかったので、これは危ないと思い、自己判断で中止しました。
飲んでいた期間も短かったためか、その後すぐにサインバルタに切り替えたためか、離脱症状とかも特に出なかったです。
私には合わなかった薬です。
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()の中は成分名、一般名
ルジオミール(マプロチリン塩酸塩)、テトラミド(ミアンセリン塩酸塩)、テシプール( セチプチリン マレイン酸塩)
テトラミド(ミアンセリン塩酸塩)
この薬が私に処方されたのは、抗うつ効果を期待してではなく、
副作用の眠気を利用して、睡眠の質を深くするためでした。
結果なんですけど、日中の眠気が凄いのと口の渇き具合も凄かったです。
最小用量の10mgで処方されたのですが、
結局1/4錠にまでカットして服用してました。
日中の眠気は凄い出るのに、
夜眠る時は、夢はたくさん見るし、その夢も鮮明なままだったため、
中断しました。
飲んでた期間も短かったこともあり、
特に離脱症状は出ませんでした。
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()の中は成分名、一般名
アナフラニール(クロミプラミン塩酸塩)、トリプタノール(アミトリプチリン塩酸塩)、トフラニール(イミプラミン塩酸塩)
トリプタノール(アミトリプチリン塩酸塩)、アナフラニール(クロミプラミン塩酸塩)
<アナフラニール>
2週間しか飲めませんでした。
副作用が強すぎて。。。。最小用量の10mgでですよ?!
口がパッサパサに乾きました。他の抗うつ薬の口渇とは次元が違うレベルで乾きました。
喉に異物感が出来たり、喉に痛みが出たり、吐き気も出ました。
ただ対価として、眠りの質が深まったからか夢を一切見なくなりました。
色んな薬飲んでますけど、夢一切見なくなったのはアナフラニール位です。
三環系抗うつ薬は本当にハイリスクハイリターンって感じです。
<トリプタノール>
トリプタノールは最強の抗うつ剤と呼ばれています。
どの抗うつ薬も効かなかった人に、最終手段として処方される場合が多いです。
その強さゆえに、副作用も非常に強いです。
双極性障害の人には躁転する恐れがあるため、
原則処方しない方向となっています。
トリプタノールは2回飲んでいて、
最初は3週間程飲んで、中断して、また数ヶ月後から再開しました。
1回目飲んだ時の感想は、
「めちゃくちゃ日中眠くなるな」って感じです。
もう寝ずにはいられなかったので、寝てました。
他の抗うつ薬も副作用で眠気とかでましたが、
トリプタノールの比ではないです。
あと便秘っていうか便出づらくなったり固くなりました。
まあ理由はなぜかわからないのですが、1回中断させられました。
うつ症状が一通り出てることを先生に訴えて、
「今一番つらい症状は何か?」って聞かれて、
「死にたいです」って答えたらまたトリプタノール処方され始めました。
2回目処方された時は、1回目処方された時みたいに、眠気とかはあまり出なかったです。便秘というか、便が出づらい感じはまたありましたね。
本当に薬って不思議ですね。
効果も大体飲み始めてから出るまで数週間かかるって言われてるんですけど、
翌日から「強く死にたい」って思う気持ちは減りました。
ただ結局ある程度期間が経過すると、
「強く死にたい」とまた思う様になりました。
効かなくなるんですね。
そこで、トリプタノール錠10を1錠から2錠に増やしたら、今度は躁転しました。
躁転したことについては、この記事に詳しく書いています。
www.johnathantbipolar.com
抗うつ薬全種類飲んで、
三環系抗うつ薬飲んでた頃が、一番ラピッドサイクラー(気分が一日の中でコロコロ変わる)っぽかったかなと思います。
やっぱり双極性障害に向いてる抗うつ薬ではないのかなと個人的には思います。
抗うつ薬を全種類飲んだ上での感想
仕事しながら抗うつ薬を飲み始めて、副作用に耐えて仕事継続してる人は凄い
どの抗うつ薬も服薬してから最初の数週間は、基本強烈な日中の眠気に襲われるんですけど、
あれに耐えながら仕事してる人リスペクトですよ。
てか絶対仕事のパフォーマンス落ちるのに、
我慢しながらやってる精神力が凄まじいというか。
私なんか仕事してない状態でもあの眠気に耐えられなくて、
抗うつ薬ギブアップしたりしてるのに。
あと眠気だけじゃなくて、胃部不快感も服薬してから最初の数週間は、仕事に支障出るレベルで出るのに、
あれに耐えて仕事してる人って本当に凄いなって思います。
どの抗うつ薬もいずれ効かなくなる
そうですね、全種類飲みましたが、確かに最初は効くんですよ。
「強く死にたい」気持ちが和らいだりするんですけど、
いずれまた「強く死にたい」気持ちがリバースします。
そうするとどうするかっていうと今度は量増やすんですよ。
それでまた一時は「強く死にたい」気持ちは和らぐんですけど、
しばらくするとまた「強く死にたい」気持ちが出てきます。
体質に合った抗うつ薬が見つからない限りは、
いたちごっこというか、抗うつ薬の量を増やしてダメなら替えての繰り返しになっちゃいますね。
結果どの抗うつ薬も副作用で飲めない人が絶対いる
んー、まあ私の場合5種類ある抗うつ薬の中でサインバルタ(SNRI)がギリギリ付き合っていける抗うつ薬だったんですけど、
多分体質によってはどの抗うつ薬飲んでも副作用が強く出過ぎて飲めない人って絶対いると思うんですよね。
そういう人達のためにも、やっぱり製薬会社には頑張って欲しいというか、
強い効果で少ない副作用の抗うつ薬を開発してほしいなとは思います。
これから抗うつ薬を飲み出す人は運転だけは控えて!
上記に繰り返し書いているのですが、
抗うつ薬は日中の激しい眠気に襲われます。
日中の眠気に慣れるまでは「絶対」運転控えてください。
マジで事故起こしますよ。
これは心からのアドバイスです。
ちなみに、抗精神病薬を飲んで感じた効果や副作用や離脱症状はこちらの記事に詳しく書いています。合わせて参考にしてください。
www.johnathantbipolar.com
睡眠導入剤を飲んで感じた効果や副作用や離脱症状はこちらの記事に詳しく書いています。合わせて参考にしてください。
www.johnathantbipolar.com
気分安定薬を飲んで感じた効果や副作用はこちらの記事に詳しく書いています。合わせて参考にしてください。
www.johnathantbipolar.com
リボトリール(抗不安薬)を飲んで感じる効果と副作用と離脱症状はこちらの記事に詳しく書いています。合わせて参考にしてください。
www.johnathantbipolar.com
この記事が誰かの参考になりますように。。。
それでは!